第2回KEK放射光ワークショップを開催

3月13日(月)KEK放射光ワークショップが開催されました。2回目となる今回のワークショップは、2016年度量子ビームサイエンスフェスタに先駆けて、つくば国際会議場(エポカルつくば)で開催され、半日の会期でしたが、約180名が参加しました。

集合写真

第1回のワークショップではKEK放射光で展開するサイエンスについて主に議論したのに対し、今回は施設運営とエンドステーションに焦点を当てたプログラムとなりました。施設運営のセッションでは、これまでの大学共同利用で培ってきた良い伝統を残しつつ、未来の理想に向かうための新しい利用形態について施設より提案がありました。昨年9月に公開され現在改定中のKEK放射光CDR (Conceptual Design Report) Ver.2では、「人材育成」について独立した章立てをし、重点的に検討していくことになりました。大学や産業界と協力し、学生を指導するためのサテライト研究所を設置するなど、若者が魅力ある研究を実践して、研究の楽しさが実感できる施設を目指したアクションプランの提案がありました。

エンドステーションについての討論では、高エネルギー側をカバーする新しいマルチポールウィグラーの提案、および整備すべきエンドステーションの検討の進め方に関する提案がありました。会場からは、時間分解測定を可能とするシングルバンチまたはハイブリッド運転の運用を強く希望する意見や、フロアプランについての要望、付帯設備の充実など、より具体的な提案がされ、活発な討論が繰り広げられました。これらの意見、提案は、2017年度のTDR(Technical Design Report)の作成に向けて、より詳細に検討していくこととなりました。

施設長 村上 洋一 PF施設長
PF-UA会長 「施設運営」に関する討論
会場 会場のようす

2017.3.24